2017/03/30

昭和残存 瓦葺き木造モルタル二階建住宅(文化住宅)

瓦葺き木造モルタル二階建住宅は戦後間もない日本の独特な住居となりました。

労働集約型産業地帯近くに労働者の住宅として、日本各地に普遍的に建てられました。

関西ではこの住宅を「文化住宅」と名づけられ一般名詞?になっています。

写真集「VIEW OSAKA HOUSES」はこの「文化住宅」の多くを掲載しています。

写真のように狭い敷地、狭い通路で建てられた「文化住宅」が殆どです。


正面から正対撮影できる「文化住宅」は少なく,真正面から正対撮影できる「文化住宅」は珍しいです。


瓦葺き木造モルタル二階建住宅(文化住宅)は、昭和という一つの時代の遺産であり、
将来同じような木造住宅が建てられることは無いとおもいます。

2017/03/24

大阪市の耐震・密集地市街整備(2)

大阪大空襲に遭わなかった地域は古い住宅が残っていたという事ですが、戦後70年過ぎればやはり当時の木造住宅の老朽化は避けられないのでしょう。




大阪市は積極的に老朽木造住宅密集地の減災・防災に向けて建替えを推奨しています。

老朽木造住宅密集地で育った若い人は、新しい住宅を求めて街を離れていくようです。

結果、後期高齢者の割合が特段に大きくなるようです。



かっての木造住宅密集地の建物は撤去されました。




跡地には若い人を呼び戻す為に近代的なマンションが建てられるのでしょうか。

昭和の匂いが少しづつ消えていきます。



2017/03/04

大阪市の耐震・密集地市街整備

大阪市は「耐震・密集地市街整備地」として10地区を選定し、積極的に老朽木造住宅の建替え補助を推進しています。

これは、4m未満の狭あい道路に面した昭和25年以前に建てられた木造住宅の解体費の補助などです。現在では更に補助の基準緩和がなされています。

細い路地に向かい合わせに立つ長屋や賃貸木造アパートなどが軒を連ねています。
地震や火事になっても消防自動車・救急車が入れないようです。




フェンスに囲まれたこの更地には沢山の老朽木造住宅が路地を挟んで有りました。まだ残っている一軒の建物の壁に軒を連ねていた長屋の跡が見受けられます。 ここには奥に見えるような鉄筋高層集合住宅が建つのでしょうか。



路地の両側に建っていた木造アパートの左側には防災型住宅?が建ちました。白いフェンスが無ければ充分に消防自動車が入れそうです。


古い木造住宅が建っている地域は懐かしい昭和の匂いがしますが、安心・安全な生活には不向きです。

密集地市街は近い将来、耐震・耐火に配慮された高層集合住宅に置き換わっていくでしょう。